素潜りで息が続かないことを気にする人は結構いると思います。
では、実際のところ何メートル潜れれば素潜りを楽しむことが出来るのでしょうか。
よくテレビなどで芸能人たちが無人島などで素潜り漁をする番組などがありますが
ああいう場合の水深はほとんどの場合が5メートル以内だと思われます。
潜る時の動きをみれば潜水能力のレベルもある程度察しがつくので間違いはないでしょう。
潜水時間から往復の時間を引いた時間が活動時間になるわけですから
どのような潜水をしたいかによって、必要な息の長さもかわってくるわけです。
日本の近海で素潜りを楽しむのであれば10メートルも潜れれば十分でしょう。
5メートル潜れるだけでも8割程度(ほとんど)の場所で対応できると考えられます。
あなたは、フリーダイバーをめざすのですか?
あなたは、素潜り漁師をめざすのですか?
20メートル以上潜る必要がありますか?
それ以上になると危険度もぐっと上がってきますので
趣味に命を掛けるのも馬鹿らしいとは思いませんか?
それでは、息が続くための対策とはどういうものがあるのでしょうか。
素潜りの場合、潜る前に取り入れた酸素を使い切る前に浮上しなければなりません。
そう考えると、いかに効率よく酸素を使うかということがまず考えられます。
そのためには無駄のない動き、ゆったりとした動きで潜る必要があります。
そういう動きとは綺麗な動きです。魚のような動きです。流れるような動きです。
よく初心者の方が潜る様子をみると足をバタバタさせて潜るのをヨクみかけますが
あれではあっという間に酸素を消費してしまいますよね。
熟練者の場合5メートル程度であればフィンはほとんど使いませんし
フィンのほうからも潜っていけます。
動きに無駄がないと、心に余裕ができリラックスした状態にもって行き易くなります。
そうなると自然に息も続くようになります。
フリーダイビングの映画でジャック・マイヨールが毎朝のトレーニングの時に
ヨガをしているのを見かけたことがあると思いますが、そういう意味のトレーニングでしょう。
次に考えられるのが、潜水前にどれだけの酸素を取り入れられるかということですが。
ハイパーベンチレーションというほうほうがあります。
これは過呼吸のことで、息を吐ききったあとに早い深呼吸を繰り返し
息を止めて潜水を始めるという方法です。
これで限界は伸びますが、限界までやってしまうと浮上の際、水深2メートル程で意識が
飛んでしまうブラックアウトの状態になってしまう危険があります。
無理をせずに楽しんでいるうちに自然と時間も深さも伸びていくというのが
イイのではないでしょうか。